ペットのニュースや事件について考える-2|犬を食べた某元市長の主張について考える(2)

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犬や猫,ペットのニュースと雑学・お役立ち情報:ペットのニュースや事件について考える_第1話は犬を食べた某元市長の主張について考える(1)です


他国の犬食を語るうえで知っておくべきこととは?(2)

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1.虐殺の末に提供される犬肉と犬肉農場の存在
2.捕鯨反対運動へのカウンター
3.日本に輸入される犬肉
4.アメリカからの圧力
5.日本人が犬食に反対できない唯一の理由
6.韓国の愛犬家の存在

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(犬を食べた某元市長主張について考える(1) はこちら)


4. アメリカでは既に条例可決に向けて動いている

氏の動画ではアメリカでの議決のことが述べられていました。これはアメリカの下院決議にて、中国や韓国、
アジア諸国に犬肉等の売買を禁止させるための決議案のことを指しますが、これ自体は数年前から犬肉
反対を掲げる保護団体を中心としたロビー活動によるもので、突然わいて出た話ではありません。

なお、下院決議案とは、過去に日本に対して行われた「従軍慰安婦への謝罪決議」でご存知の方もいらっ
しゃるかと思いますが、これが意味することは、下院決議にのることでNPOや個人の問題としてだけでなく、
アメリカが国として犬肉反対を掲げる可能性が0ではないということであり、日本側からすると、
(直接日本に対してではないものの)犬食について国として質疑を受ける可能性があるということなのです。

この部分に触れながらも軽く流しているところをみると、せっかく政治家が発信するチャンネルとして
視聴するにはあまりも情報と意識が希薄としか言いようがありません。
もう少し世界の情勢を踏まえて発言して頂きたいと思います。



5. 日本人が犬食に反対できない唯一の理由:日本が犬肉を輸出している事実

これまでご説明をした通り、日本人がこれまで主張してきた「他国の犬食に対して口出しすべきでない」
との声はあまり意味をなさないことがお分かり頂けたかと思います。

ところが、「韓国の犬食に対して口出しすべきでない」という主張を後押しする正当な(消極的)理由が
一つだけあります。それは、日本が犬肉を輸出しているということです。
正確には………



加工された肉ではありませんし詳細は割愛しますが、一部の非道なブリーダーやパピーミルが、やれ「文化の架け橋に」にとたいそうなお題目を並べて海外に犬を販売しているのですが、その実は、売れ残った犬を愛玩目的に輸出しているだけで、本人達はそれが食用になるのを知っていて輸出しています。そうです。残念なことに日本人は知らず知らずのうちに他国の犬食文化に加担しているのです。これでは「犬食反対」なんて口を大にして言えたものではありません。日本の闇にまみれたペットビジネスの恥ずべき結果がもたらす、これこそが残念ながらの唯一の理由です。6.	氏の言動と対応について:韓国の愛護活動家の否定 冒頭でも申し上げましたが、 どの様な行動・スタンスをとるかは個人の自由です。しかし、氏の言動と対応については公人という立場もあり、以下の点で疑問を感じざるを得ません。1.犬食文化を語るうえで、犬を食べる必要はない食べるだけなら日本でも食べることは可能です。韓国で食べたということは、犬肉ファームや調理の過程を含めて事実を伝えないと、保護団体が何故犬食反対の主張をしているかを正しく伝えていないことになります。2.韓国の愛護活動の否定チャンネルの中で「韓国の団体も規制に動いている」と話をしていながらも「他国の犬食に対して口出しすべきでない」というのは、困っている人たちに何も手を貸すなと主張しているのと同義です。韓国でも当然愛玩目的として犬は飼われており、この飼い主達が犬の調理法を含めて犬食に反対をしていたり、また、犬食にあまり縁のなかった世代の人達も同様に犬食反対を唱えるようになってきました。しかし、これまでの常識を急に変えることが難しいのは、日本でも生態販売の規制が遅々として進まないことからも分かるように、容易に想像できるでしょう。志を同じくする韓国の愛護家の方々に手を貸すことは、本当に文化の侵略の一環なのでしょうか?3.不都合な内容はブロックこれまでお話をした通り食文化に対しての主張であるならば、氏の発信は情報収集不足であることが
明白です。また、文化について述べるのであれば、氏はそもそも元横浜市の市長です。神奈川県では猟犬遺棄の深刻な問題も市の在職中から既にあり、それ程までに「犬文化」に興味があるのであれば足元の不都合な伝統文化(?)ついて議題に挙げることはできたはずです。なお、オープンな議論を謳っておきながら、不都合な事実や意見はは全てブロックしているようでした。これでは軽率な視聴者数稼ぎの炎上商法と言われても仕方がありません。7.	犬食反対に対する意思表明いざ、個人で犬食反対の署名やサポートなどを検討してみようと思い調べていくと、保護団体の中にも「とにもかくにも犬食反対」と主張をするところもあれば、「生き物の権利を理解できないのであれば賛同しなくても良い」と過激に感じる主張をするところなど様々見受けられることが分かり、どこを支持すればよいのか分かりづらいと感じ二の足を踏まれた方もいらっしゃるでしょう。本来、「犬の虐殺は中止させても、犬食自体は否定しない」というスタンスの団体があっても良いのではとも思います。しかし、その様な団体は諸事情により組織として成り立たない様なので、この第3、第4の選択肢がないことが、犬食反対に対する理解やサポートへの広がりを難しくしている理由でもあります。
他の回でもお話をしましたが、どこの団体の支援をするかは非常に重要な問題でもあります。もし、現状で支援先がみつからないのであれば急ぐ必要はありません。それよりも犬食反対問題が氏の話す


………    「欧米諸国から『クジラは可愛いから食べるな』と言われており犬もまた同様の問題である」
の様な単純な話ではないということを理解し、
まずは「犬への虐殺を止めさせる」うえでの犬食反対という理解に至る事こそが重要な点だと考えます。
※ 肉食自体反対や文化論に対してはまた別の回でお話したいと思います


犬や猫,ペットのニュースと雑学・お役立ち情報 >ペットのニュースや事件について考える_第 3 話
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